講演会で出会った外食経営者は、独自性に富んだ天才的で前向きな正義の味方のような人物だった

『講演会で出会った外食経営者は、独自性に富んだ天才的で前向きな正義の味方のような人物だった』

先日、同社社長の講演会があったので参加させて頂きました。

受講者は、8割は地方からの参加者で、独立を目指す人たちでした。
会場は、私にはこの時期ちょっと辛い場所で、倒産した際の債権者である○○○ビールの本社でした(泣)

そうそうたる講師陣の中で、3人目で登場した社長!

風貌はどう見ても、外食経営者には見えません。
おきまりのストールをしており、ただのロックバンドマンにしか見えません(笑)
バンドマンらしいマイクのパフォーマンス(持ち方…)や、カメラ目線的な細い目!?
華やかさがあって怪しいオーラがバンバン出てます。

この怪しげな風貌と低音のハスキーボイスを聞いて「いったいこの人は何者なんだ!?」と、会場はかなりビビってました(笑)

内容はめちゃくちゃ面白かったね!
ためになるかは疑問だけど……(笑)

この日、社長は”スポットライト効果”という彼独自の持論を発表しました。
一階が目立っている(流行っている)ビルには出店してはいけない!という彼独自のものです。

私も初めて聞きましたが、会場もこの言葉に凍り付いてました(笑)
また、独立する最初の店は、「自分の嫌いな食べ物は出さない。俺は”しいたけ”が嫌いだから、”しいたけ”は出さない!」と、またもや力説!
そしてみなさんのご想像通り、この言葉に会場はまたまた凍り付きました(笑)

そしてこの日、一番力説したことは。

この社長が講演する前、銀行の方が講演をしていました。
「独立資金が1000万円必要なら、300万円くらいは自己資金として用意していないとダメだ。毎月3万円でもいいから、コツコツ貯めなさい。ある程度自己資金がないと、銀行から借入できないし、それぐらいのお金の管理ができない人は経営者になっても失敗する」
という、とてもためになる話をしていました。

しかし、これを聞いていた社長。
自分の講演時間には銀行の方が帰ったことを知り、またもや持論をぶちまけました。

「独立する際に、自己資金なんていらん! そんな金があったら、いろんな店に行って勉強するんだよ!毎日。肉! 肉! 肉! を食べてるよ。これからはトンカツだな!」
この発言にまたまた会場は凍り付きました(笑)。
そして私も凍りつきました……。

会場が凍り付いてることにも気がつかず、満足気味な社長は、しゃべりまくり、持ち時間を大幅にオーバーしていました。
帰りの時間が迫っていた受講生もいたみたいですが、社長の怪しいオーラに圧倒され席を立つ勇気もなく……。

そんな社長の話でしたが、俺の心にぐっと刺さる話がありました。

「独立したら、腹をくくらなければやっていけない。本気が大事なんだよ。」

私が思う、経営者にとって必要なものの中に、”常に前を向いていなければいけない”というのがあります。

会社を経営していると、辛くて挫けそうな時もあります。
自分一人ではどうしようもできない時もあります。
そんな時でも、常に前を向いていなければいけない。
諦めている人には、誰も助けてはくれません。
人は前を向いている人を助けたくなるものです。

私も倒産後、辛い時ほど”前を向かなければ!”と自分に言い聞かせました。

この社長は、天才的に前向きです。

だから、彼の社員も常に前向きだし、社長のことをとても慕っています。
会議中は厳しいですが、普段は本当に優しいです。
休みの日でも、誕生日のスタッフがいたら、遠い自宅からわざわざお祝いに駆けつけたりします。

不振店は自ら現場に入って、飲食店の基本である清掃を、いつも社長自ら一人で黙々とやってます。
このことは、外部の同業者は知らないと思いますが、なかなか出来ないことです。
本当に頭が下がります。

彼は勘違いされやすいキャラですが、本当に正義の味方で曲がったことが嫌いです。
俺に、最初に声をかけてくれたことは一生忘れられないし、俺も自分のできることはやろうと思います。
俺が沈んだ時も、彼といるとほんとに元気をもらえています。

これから一生の友達の一人として、仕事もプライベートもつき合って行きたいと思います。

【追伸】
最近肉ばかり食べてるから、社長のお腹の脂肪……ヤバいことになってますよ(笑)

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外食虎塾事務局

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