『60坪、空中階、今月の利益が500万円以上!! 昨対比130%アップ! 驚異的に儲かってる飲食店舗の理由……!?』
オープンして4年のきりたんぽ鍋がメイン商品の店舗。
通年だと赤字ではないものの、夏場のキャッシュフローはきつく、どうにかその問題を解消できないか。
前回お話しした原価を落とす3つの方法についての続きです。
原価を落とす方法は3つあります。
(1) 仕入れ値を下げて原価を下げる。
(2) 盛りつけや量を減らして原価を下げる。
(3) 値段をあげて、原価をあわせる。
この3つのどれでもいいという訳ではありません。
会社や店の状況など、色々なことを総合して、どれが適正なのかを判断します。
今回の店舗は(3)の方法で原価を下げることにしました。
ただし、値段を上げるだけでは、お客様は離れていきます。
何か価値を作ってあげないと、これから先のリピートはない。
じつは、この店は元々、ある地方では有名な店の暖簾分けで、店の顔でもあるメイン商品が有名です。
しかし、そのことがお客様には伝わっていませんでした。
商品にこだわりがあるのに、その良さが伝わっていなかったので、お客様にアピールすることを徹底することによって、価値をつけることにしました。
これによって、値上げをカバーすることはできる。
また、そのメイン商品をテーブルで提供する時も、スタッフがサプライズ的なことをしながら提供させるようにしました。
ただ値段を上げるだけではなく、値段が上がったけど、その分の価値があれば問題はない。
結果、理論原価は25%以下になりました。
これで、メイン商品を90%以上売っていければ、原価はもっと下がることになります。
この他に……
●来店動機の分析。
●立地に合った営業時間の見直し。
●リピーター対策。
などなど…問題点を洗い出し、分析、対策を立てていきました。
現場の頑張りもあり、この店舗は赤字を回避できました。
今回は主に、原価やメニュー整理について書きましたが、これらはこの店舗が赤字を回避するために立てた対策のごく一部です。
またの機会にでも、この店舗が実践して成果をあげた対策を紹介できれば、と思っています。

外食虎塾事務局

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