6月25日、外食虎塾第4講義が開催された。
今回は4名の講師が登場。経営者なら避けては通れない資金調達、活用することでメリットの大きい助成金、職人との付き合い方、100店舗のFC展開を前提に成長する業態のノウハウなどが塾生たちに伝授された。
第1部 さくら財務アドバイザリーサービスシーズ 野田 洋一郎氏講演
第一部は財務コンサルタントの野田洋一郎氏。
どんなビジネスでもお金は切っては切り離せない。
飲食業だけでなくどんな業種でも経営者は必ず財務を念頭におくことが重要。
「いかにしてお金をゲットするか?」 大手メガバンクの銀行員出身の野田氏だから言える、銀行員や金融機関が融資の際に見ているポイント、起業時にどの金融機関にどう相談して融資を獲得するかなどが語られた。
後半は阿久津公一税理士事務所 阿久津公一氏が登場。
時代によって変化する補助金や助成金の種類や取得から完了報告までの一連の手続きなど知っておくと便利な制度が紹介され、将来的に独立を考えている塾生の多くは目からウロコの内容であった。
第2部 東京レストランツファクトリー株式会社 渡邉 仁氏講演
2003年の創業時、今や知らない人はいないほどに成長した大企業がベンチャー企業として次々と誕生した頃にエクゼクティブ層を狙った会員制のBARを開業しした同社。
会員からの要望の多かった高級和食業態を展開し始めることになったことで手応えと実績を積み始める。
しかしそこで直面した職人マネジメントの難しさを徹底的に追求し彼らと真正面から向き合っていくことで着実に成功速度を上げていった。
単に美味しい和食を提供していくだけでなく、お客様に納得してもらえるような情報提供とコミュニケーションを続けていくうちにクールジャパン政策や東京オリンピックの開催決定などの時代背景がその成長を更に後押しする。
現在ではJAPAN QUALITYを世界に発信する第一人者として和食文化を武器に海外出店計画を進めている。
第3部 株式会社すみれ 湯澤 忠則氏講演
あの牛角を生み出した株式会社レインズで商品開発や業態開発を徹底的に学び独立した湯澤社長。
23兆円と言われる外食産業の中で比較的安定した市場規模を持つ焼鳥市場に目をつけた。
従来の焼き鳥業態は赤提灯に煙というイメージが定着していたが、そこに入れずにいた女性やファミリー層を取り込み、焼き鳥を日常食にしたいという思いからすみれブランドは誕生した。
将来的にはFC事業としての展開を前提に2009年に「やきとり家 すみれ 祐天寺店」をオープン。
2年半は試行錯誤を繰り返し、すみれブランド&客層に合致したメニュー・オペレーション・スタイル・物流などを分析した。
そして2011年9月にFC1号店を開店してから4年経過し現在は直営とFC店で63店舗まで成長。
2019年の300店舗体制という長期計画達成を目指しその勢いは止まらない。
模倣されやすいこの業界で早い段階からFC化を進めることは事業拡大だけでなく他社からの参入障壁を高める役割を果たすという。
FC本部として直営店で培ったノウハウをFC加盟企業に耐えず提供しつづけることでそのプラスの連鎖は続いていく。
塾生の中には加盟店としてFC店舗を運営する経営者も多くいることから湯澤社長の考え方にとても興味を持っていたに違いない。
懇親会
今回の懇親会は渡邊社長の経営する「三船」へ。
講義で話題となったJAPAN QUALITYを塾生自らの五感で体験する場となり話は大いに盛り上がった。
講師を囲み、外食談義で熱くなった彼らのモチベーションは冷める事無く二次会、三次会へと続くのであった。
外食虎塾事務局
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