東京赤坂の会場はただならぬ緊張感が漂っていた。
それもそのはず「外食の神様」「生きる伝説」「7年1000店舗世界レコード保持者」牛角創業者であり株式会社ダイニングイノベーション代表取締役の西山知義社長が虎塾に登壇するからだ。
西山社長が講演される事はめったにない。
今年も外部の講演は一切してない。
そんな貴重な講演を是非聞きたいとスポット参加者数も過去最多となった。
梅雨のさなか過去最多人数で始まった外食虎塾第4期第5講義の会場は、まるで真夏の様な熱気に包まれる事となった。
第1部 飲食コンサルタント 安藤素氏講演
安藤氏は表には出て来ないがアーリーステージのFC本部と組み、FC事業を育てるスペシャリストだ。
急展開しているFC本部の裏には安藤素氏がアドバイスしている事も実は多い。
そんな安藤素氏からはフランチャイズチェーンとは何か、現在の日本のFCの状況 などが語られた。
そしてFCのメリットとデメリット、もしFCに加盟する場合どのようなFC本部を選 べばよいのか等、安藤素氏が手掛ける大繁盛FCを例にわかりやすく解説。
塾生の中には新規事業にFC加盟を検討している企業やFC本部として展開している企業もいるため、参考になったという声が多かった。
第2部 株式会社ダイニングイノベーション代表取締役 西山知義氏講演
第2部は、外食虎塾のメインである、牛角創業者であり株式会社ダイニングイノベーション代表取締役、西山 社長が登壇した。
西山社長は1966年東京都世田谷区生まれ。
父親も起業家だったが西山社長が小学2年生の時に倒産し家がなくなった。
悲しむ母親の姿を見て、母を安心させるためにもいつか起業して大きな会社を 作りたいという思いがずっとあったという。
起業しようと大学を中退し小さな不動産会社に勉強のために就職。 仕事の出来る先輩のやり方を盗み、半年で12人いる営業マンの中でトップになる。
そして不動産会社を1年で退社し、渋谷のワンルームマンションを借り不動産会 社を20歳で起業。
これが西山社長の経営者としての始まりとなる。
しかし社員に600万も横領されたり、社員がすぐ辞めてしまったりと人で苦労する事になる。
人に頼らない経営を目指し、不動産の社長業をやりながら勉強のためにマクドナ ルドでアルバイトをし、様々な事を学んだ。
その中で一番の衝撃は、揚げたポテトを7分で廃棄しているのを見て、店長に何で捨てるんですか?勿体ないじゃないですか?と質問すると、冷めたポテトが出てきたらお客様はどう思う?と返ってきた事。
今までは自分が儲けたい、成功したいとだけ考えていた。
お客様を喜ばせたい、お客様を笑顔にさせたい、という視点を持っていなかった 事に気が付いた。
社長が儲けたい会社で働きたい社員はいない。
お客様の笑顔ために必死になってる社長に人はついてくるんじゃないかと思った。
そんな思いから30歳で牛角の前身となる七輪を開業し、のちに牛角は7年で1000店舗という偉業を達成する事になる。
西山社長の講演は、生い立ち、牛角の誕生秘話から始まり、差別化、スピード、 スケール、そして経営理念や経営管理、マーケティングに至るまで多岐にわたり、またそれぞれが密度の濃い内容のため塾生達はメモをする手を休める事はなかった。
西山社長の好きな言葉は 『ロケットは飛行機の延長線上に出来たものではなく、月に行く事を決めたから 出来たもの。』だという。 ゴールを決めるとアイディアが生まれる。 ゴールを決めるとやる事が決まる。
西山社長の言葉は塾生達の心に深く刻まれたのではないだろうか。
懇親会
2次会には、先日東証1部に上場された、西山社長をアニキと慕う、ダイヤモンドダイニングの松村社長もサプライズで登場!!
大盛り上がりの夜でした。
外食虎塾事務局
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