外食虎塾2024 第8回開催安田塾長まとめ

第1部:フクシマガリレイ株式会社 島正人氏

フクシマガリレイは、業務用冷蔵庫やショーケースを中心に事業を展開。

医療分野ではワクチン保管庫も手がけており、冷蔵設備の重要性を強調。

外食企業の海外展開のポイントは、文化や市場の状況を正確に把握すること。

近年の注目国としてインドネシア、ベトナム、フィリピンが挙げられ、これらの国々でのビジネス機会が増加している。

20年前は上海が日本食の食べ放題で賑わっていたが、現在は市場の競争が激化しているため、慎重が求められる。

物件は、契約期間が一般的に2年または3年で、その後の家賃の増加が懸念される。

韓国では、特定の場所の利権を購入する必要があり、利権は売買可能であるが、立地が悪いと売却できないリスクもある。

ムスリム市場への進出にはハラール認証が必須であり、特に牛肉の取り扱いについては要注意。

 

第2部:BigBellyManagement株式会社 代表取締役 大林芳彰氏

飲食業界への経緯は、ユナイテッドエアラインに勤務していたが、「モンスーンカフェ」でのアルバイトを通じて飲食業界に興味を持つ。

その後、独立して、アジアン居酒屋「アガリコ」を開業し、成功を収める。

アガリコのビジネスモデルは、タイ、シンガポール、ベトナム料理を提供する総合居酒屋で、営業時間は18時から翌朝8時まで。

メニューは季節ごとに変更し、売れ筋商品をABC分析で把握し、顧客のニーズに合わせたメニュー開発を行っている。

大林社長のメニュー開発やメニュー構成のノウハウのお話は、めちゃ勉強になります。

立地戦略も、繁盛するエリアを選び、深夜まで営業することで集客を図るパターンと、他の戦略のお話は目から鱗です。

顧客管理も重要で、顧客の名前や好みを覚えることで、リピート客を増やす具体的な施策も勉強になる。

コスト管理も、月ごとの予算を設定し、仕入れや人件費の管理方法も素晴らしい。

今後は、冷凍食品を活用した飲食店の展開や、特定のメニューに特化した業態を計画中。

 

第3部:株式会社ハイデイ日高 代表取締役会長 神田正氏

日高屋は、ゼロからスタートし、運や人との出会いが成功に寄与したと語る。

銀行からの資金調達が難しかったため、企業成長の為には、早期の上場を選択して資金調達を行う事を考えた。

1番の問題は人材不足、人材集めは苦労し、特に困難な背景を持つ若者を受け入れる取り組みを行った。

荒川の土手でダンポールを寝床にしてる人材の登用もびっくり。

上場後は、人材が集まりやすくなり、組織の拡大につながった。

時代の変化への適応する為に、屋台文化の変化を捉え、現代の飲食店のニーズに応じた戦略を展開し、地域社会への感謝を忘れず、顧客に対するサービス向上に努めている。

日高屋のラーメンはそんなに美味しくないが、やり方によって500億まで売ることが出来た、、、ラーメンの直営で、500億は日高屋だけ。

コロナ後、日高屋はロードサイドの売上が堅調で、今後は、駅前戦略を基本にしつつ、テレワークの影響で人口推移の変化に対応して、ロードサイドの出店を加速計画。

コロナ禍の影響は、コロナによって60億円の赤字が発生したが、国の助成金の活用により経営が安定した。

税金を沢山支払っていたため、戻ってきた助成金を経営に活かすことが出来た。

現在、ハイデイ日高は、売上500億、時価総額は1000億を超えて、自己資本比率75%、内部留保100億、借入なし、、。

凄い企業です。

今日の神田会長のお話で、一番心に響いたのは、最大のライバルは、

【時代の変化】

時代の変化に対応出来ない企業は衰退していく、40年前の日本の外食ベスト10の企業は今は、1社もベスト10に残っていない。

時代の変化に対応出来る企業が成長出来る。

会長は、80歳を超えていますが、事業意欲はまだまだ凄く、これからも、日高屋をどんどん展開していきますね。

 

今回の講師の講義より、外食産業の現状や課題、成功への具体的な戦略を提供しており、塾生が学ぶための貴重な情報が満載。

各講師の経験や見解は、今後のビジネスに必ず参考になる。

 

懇親会は、赤坂の「バグース」で乾杯、2次会は、池袋に移動して、大林社長の「アガリコ」チームと、赤坂焼肉「かぶん」チームに別れて、2次会。

赤坂チームは、3次会は「わんたん亭」、、、4次会は○○家。。

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外食虎塾事務局

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